就職先がイメージできず、何を訓練すればよいか分からないとき
「どんな仕事が自分に合うのか分からない」「PCも手作業もピンとこなくて、何を学べば良いのか決められない」。
就労移行支援の場で、こうしたご相談を受けとめることはとても多いです。
これまで働いたことがなかったり、久しぶりのお仕事復帰だったりすると、就職先のイメージがぼんやりしていて当然です。
ですので、「方向性が決められない自分はダメだ」と思わなくて大丈夫です。一緒に少しずつ考えていきましょう。

働いた経験が少ないと方向性が見えにくくなる
就職先のイメージが湧きにくい背景には、「実際にやってみた経験がまだ多くないこと」があります。
初めて働く方や、前とは違う仕事に挑戦したい方、ブランクが長くて不安が強くなっている方など、それぞれ事情は違いますが、「自分に向いていることが分からない」という点は共通しています。
頭の中だけで「自分に向いている仕事はどれか」を考えていると、「失敗したくない」「間違えたくない」という気持ちが強くなり、かえって決めにくくなることもあります。
そのため、最初から正解を出そうとしなくて大丈夫です。
まずは、
・PCを使った仕事に興味があるか
・体を使った仕事に興味があるか
といった、大まかな方向性から一緒に整理していくイメージで大丈夫です。
PC訓練:マウス操作や電源の入れ方からでOK
「PCはほとんど触ったことがなくて…」とおっしゃる方も多いです。
就労移行支援事業所のPC訓練は、そんな方でも始めやすいように、基礎の基礎からスタートすることできる内容になっています。
具体的には、
・パソコンの電源の入れ方・切り方
・マウスの持ち方やクリックの練習
・文字入力のためのタイピング練習
・簡単な文章作成や表への入力
といったところから取り組んでいきます。
最初はゆっくりでも、触る回数が増えるほど「怖さ」が薄れて、「慣れてきたかもしれない」という感覚が出てくる方が多いです。
PCに自信がない状態で来所されて、「今は毎日PCを使う仕事を目指しています」と話されるようになった方もいらっしゃいます。最初の一歩は本当に小さくて大丈夫です。
手作業の訓練:体を使う仕事のイメージづくりに役立つ
一方で、「画面を見るより、手を動かす方が落ち着く」「体を動かす仕事の方が向いているかもしれない」と感じる方もいます。
その場合は、手作業の訓練を通して、体を使う仕事のイメージをつかんでいくことができます。
たとえば、
・ねじの仕分け
・シール貼り
・塩の検品作業
といった、集中力や丁寧さが求められる訓練があります。
同じ作業を繰り返す中で、「細かい作業は得意」「一定のリズムで進める作業はやりやすい」など、自分の傾向に気づきやすくなります。
PC訓練と手作業、両方を体験してみることで、「どちらの方が疲れにくいか」「どちらの方が時間を早く感じるか」といった感覚からも、自分に合う方向性を見つけやすくなります。
eラーニング:簿記・TOEIC・AIで興味の幅を広げる
PC訓練と手作業系の学習の他に事業所内で使用できるe-ラーニングやテキストで
資格学習やスキルアップの訓練をされている方もいらっしゃいます。
・簿記:数字やお金の流れを扱う事務職を目指したい方に役立つ知識
・TOEIC:英語が好きな方や、将来英語を使う仕事に興味がある方の目標づくりに使いやすい資格
・AI:これからのIT分野に興味がある方が、「どんな内容なのか」「自分に合いそうか」を知る入り口
eラーニングの良いところは、自分のペースで動画を見たり、問題に取り組んだりできる点です。
「少しだけ試してみる」「入門レベルからやってみる」といった形で、負担を調整しながらチャレンジできます。
PC訓練・手作業・eラーニングという複数の選択肢に触れることで、「自分は事務系に向いているかも」「資格を取る勉強は思ったより楽しい」「ITよりも、体を動かす作業がしっくりくる」など、就職の方向性がだんだん具体的になっていきます。
いろいろ試す中で見える“得意・不得意”と、その対策を一緒に考える
さまざまな訓練を続けていくと、「これは得意」「これは苦手かもしれない」と感じる瞬間が出てきます。
この「気づき」が、実はとても大事です。
得意なことは、そのまま就職先の強みにつながります。
一方で、「これは苦手だな」と感じることについても、ア・ドマーニ久喜では対策を一緒に考えていきます。
例えば、
・PC作業で疲れやすい場合は、作業の種類や取り組み方を支援員と一緒に工夫する
・手作業でミスが出やすい場合は、確認のステップを増やしたり、作業環境を調整したりする
就労移行支援事業所に通うメリットのひとつは、「苦手なことに気づいても、一人で抱え込まなくて良い」という点です。
訓練を通じて見えてきた得意・不得意をもとに、「どんな仕事なら続けやすいか」「どんな工夫をすれば働きやすくなるか」を、支援員と一緒に具体的にしていけます。
就職先のイメージがまだはっきりしていなくても大丈夫です。
まずはPCか手作業かという大まかな方向性から、いくつかの訓練を実際に体験してみることで、自分に合う働き方が少しずつ見えてきます。
「何を学べば良いか分からない」という今の段階も、とても自然なスタート地点です。
よろしければ、一緒に小さな体験から始めてみませんか。
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